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外壁塗装における鉄部塗装の重要性、メンテナンス方法について

2024/06/06

外壁塗装における鉄部塗装の重要性、メンテナンス方法について
建物の外壁塗装をする際には鉄部塗装を行うことが重要となります。
建物には多くの鉄部があり、メンテナンスをしないでおくと錆びが出てしまう、腐食してしまうということがあります。
鉄部が錆びたり腐食したりすると外観が悪くなるだけでなく、強度も低下しますのでこれは避けなければいけません。
そこでここでは外部塗装における鉄部にはどういったものがあるか、鉄部塗装の重要性、メンテナンス方法などについて紹介していきたいと思います。

建物の鉄部にはどういったものがあるか

鉄部塗装について紹介するに当たって、まず建物にどういった鉄部があるのかということを知るのが重要です。
ここでは屋根や外壁で使用されている鉄部について紹介していきます。

屋根の板金、棟板金など

建物の屋根には金属屋根、スレート屋根、瓦屋根などさまざまな屋根材があります。
金属屋根は屋根材自体が錆びたり腐食したりするという可能性がありますが、スレート屋根や瓦屋根は屋根材自体が錆びるということはありません。
しかしスレート屋根の場合は棟部分で使用されている棟板金などは鉄が使われていることが多くなっています。
また、屋根には他の取り合い部分などにも板金が使われることが多くありますので、そうした鉄部には注意が必要です。

雨戸、戸袋の鏡板など

雨戸や戸袋の表面の鏡板も鉄部となっています。
近年ではガルバリウム鋼板やエスジーエル鋼板といった高性能な金属が使用されることも多くなっているのですが、こうした鋼板も鉄板の表面を亜鉛メッキなどで塗装したものです。
そのため、経年劣化していけば表面の塗装が剥がれたりしてくることで錆びが広がる場合があります。
昔の鉄製のものが使用されている場合はさらにその危険性は高まります。

金属サイディングボード

外壁の仕上げ材として使用されている金属サイディングも鉄部と言えます。
こちらの金属サイディングにも近年はガルバリウム鋼板が使用されているものが多くなっています。
ガルバリウム鋼板の金属サイディングは錆びにくく、耐用年数も長いものとなっていますが、やはり表面の亜鉛メッキが酸化すると白錆びが発生する場合があります。
また、塗装部分に傷がつくと、そこから水分が侵入して錆びが発生するということもあります。

扉、門扉、柵、フェンス、階段、手すりなど

玄関まわりにも鉄部のものが多くあります。
扉、門扉、柵、フェンス、階段、手すりなども鉄製のものが多くあるのです。
これらは常に雨風や紫外線にさらされていることから劣化しやすい環境となっており、外部階段の手すりなどが錆びたり腐食していると危険性が高くなるため特に注意しなければいけません。

鉄部がなぜ錆びるのか、錆びるとどうなるのか

 

鉄部の劣化と言えばやはり「錆び」があります。
ではなぜ鉄部は錆びるのでしょうか。
ここではなぜ鉄部が錆びるのか、錆びるとどうなるのかについて紹介していきます。

鉄部が錆びる理由は

鉄部が錆びる原因となっているのは「」「酸素」「」の3つが組み合わさることです。
「錆び」とは鉄が雨水や空気中の湿気に触れることで「酸化鉄」になったものです。
金属は酸素と水に触れると「酸化」という化学変化が起きて別の化合物となります。
この時にできた化合物が「錆び」なのです。
鉄部をしっかりとした塗膜が覆っている状態の時には酸化は進んでいきません。
塗装が劣化し、塗膜が剥がれている、薄くなっているという時にそこから雨水が侵入して錆びが発生するのです。
また、錆びには大きな特性があります。
鉄部で発生した錆びが近くの鉄部に触れることで錆が広がるという特性です。
そのためどこかで錆びが発生すると錆が広がっていってしまうのです。
こうして錆びが発生していくため、「雨がよく降る時期」「海沿いの地域」「常に雨風にさらされる場所」などで錆が発生しやすくなります。

鉄部の錆びを放置するとどうなるのか

鉄部では錆びが発生しやすくなるのですが、発生した錆びを放置するとどうなるのでしょうか。
・耐久性が低下する
錆びが進んでいくと鉄部の耐久性が低下していきます。
大きく錆びが広がると部品が欠落する、鉄部が腐食する、ボロボロと崩れるということもあります。
ここまで腐食が進んでしまうと補修メンテナンスではなく、完全に新しいものに取り替える必要があります。
特に手すりなどが触ると崩れるような状態だと落下の危険性もあるため注意しましょう。

・美観が悪くなる
建物を美しく保つために、屋根や外壁の塗装メンテナンスをしっかりとしていたとしても鉄部に錆びが発生していてそれを放置していると美観は大きく悪化します。
錆びが広がっている、腐食しているような建物では見た目が悪くなってしまうのです。

鉄部塗装の必要性について

ここではなぜ鉄部塗装をしなければいけないのか、その必要性について具体的に紹介していきます。

錆びを防ぐため

上記でも述べましたが鉄は酸素と水分に触れることで酸化して錆びていきます。
錆びてしまうと耐久性が低下し、大きなトラブルに発展することもあります。
塗装をしっかりと維持することによって鉄部を酸素や水分に触れることを防ぎ、錆びが発生するのを防ぐことができます。

耐久性の向上、耐用年数の延長

鉄部塗装をすることで、その部分の耐久性を向上させることができます。
塗膜を作ることで外的な刺激から鉄部を保護することにつながるのです。
もちろん鉄の化学変化を防ぐことも耐久性の向上に役立ちます。
特に海沿いの地域や近くに化学工場がある地域などでは強く影響する要素となります。

美観の維持

錆びた鉄部は大きく美観を損ねます。
逆に塗装がしっかりとなされている鉄部は清潔感を与え、良い印象を与えます。
こうした美観を維持することができるのも鉄部塗装の役割なのです。

鉄部塗装の流れとは

では実際にどのように鉄部塗装を行っていくのでしょうか。
ここでは鉄部塗装の工程について紹介していきます。

✅下地処理を行う

下地処理、ケレン作業とは屋根や外壁の時も同様に行われる作業で、下地を適切に処理する作業のことを指しています。
下地処理とは古い塗料や汚れを綺麗に除去する作業、下地を平らで滑らかにする作業などが含まれています。
下地処理を行うことで塗料の接着性を高め、塗料の性能を発揮させることにつながります。
鉄部塗装の下地処理ではまず電動工具やサンドペーパーなどを使って鉄部の表面を磨いていきます。
古い塗膜や凹凸部分を取り除いて下地を整えていくのです。
この時に単純に滑らかにするだけでなく、わざと表面に傷をつけることがあります。
これは「目粗し」と呼ばれる技術で、わざと細かい傷を鉄部の表面につけて塗料が付着しやすくするというものです。

✅「下塗り塗装を行う

塗装を行う際には複数回塗装を行い、強度を高めていきます。
鉄部塗装の際にはまず下塗り塗装として錆止め塗料を塗装して、まずは錆びの原因となる酸素を鉄部に触れないようにするための塗膜を形成していきます。
また、後で塗装する上塗り塗料がしっかと密着するためのつなぎの役割も果たします。
この下塗り塗装を省いてしまうと仕上がりが悪くなり、塗装をしてもすぐに塗料が剥がれてしまうということになります。
この下塗り塗料には「油性タイプ」「合成樹脂タイプ」「エポキシ樹脂タイプ」などがあります。
油性タイプは防カビ性には優れていますが乾燥に時間がかかるため最近はあまり使われていません。
合成樹脂樹脂タイプはバランスが良いもので乾燥時間も短い塗料です。
エポキシ樹脂タイプは防カビ性も高く、付着性、防食性、耐久性に優れているために近年もっとも使われている塗料です。
一般的な外壁など特に指定しない場合はこのエポキシ樹脂タイプが使われることが多いでしょう。
鉄部箇所に関しては下塗りには必ず「錆び止め塗料」を使用します。

✅上塗り塗装を行う

次に上塗り塗装を行います。
基本的には上塗り塗装は2回行いますので、合計で3度塗りを行うこととなります。
上塗り塗装を2度行うことによって塗膜がしっかりと形成され、鉄部の保護力が高められます。

錆びの状態によっての鉄部塗装の違いとは

鉄部塗装の基本的な流れは紹介しましたが、実際に塗装を行う際にはその時点で錆びがどのような状態なのかによって対応が変わってきます。
ここでは錆びや腐食の状態によっての鉄部塗装の違いについて紹介していきます。

錆びがほとんど発生していない時

鉄部に錆びがほとんど発生していないという時には軽くケレン作業を行って、やすりなどを使って表面に細かい傷をつけて目粗しをしていきます。
かなり状態が良いので特別な下地処理は必要ありません。

少し錆びが出ている時

少し錆びが出ている時にはやすりや電動工具などを使って錆びを落としていきます。
ただ、金属製のブラシなどで手作業で落としていく場合もあります。
その後、全面的にケレン作業を行って下塗り塗装を行っていきます。

かなり多くの錆びが出ている時

錆びがかなり多く発生しているという場合には電動工具などを使用して錆びと古い塗膜をしっかりと除去していきます。
この場合の古い塗膜は錆びの原因となってしまっているため、必ず古い塗膜もまとめて除去した上で塗装をしていく必要があります。

錆びの状態がひどい場合、腐食している時

錆びの状態があまりにもひどい場合、鉄部が腐食してしまっている場合、大きく破損していたり穴が開いているという場合には鉄部塗装を行うことはできません。
この状態まで悪化している場合は鉄部を新しいものに交換する必要があります。
業者と相談して新しいものに交換していきましょう。

まとめ

建物の鉄部はその特性から「錆び」「腐食」が起こりやすい部分です。
そのためそれらを防ぐ鉄部塗装は必須のものとなります。
外壁塗装を行う際には鉄部塗装も一緒に行うことで効率よく鉄部を正常な状態で維持できるでしょう。
松本市にて鉄部塗装、外壁塗装をご検討の際は、是非とも株式会社colorにご相談下さい!

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