初めての外壁塗装で失敗しないために知っておくべき基本用語集
2025/05/23
「外壁塗装って、よくわからない言葉が多くて不安…」
そんな風に感じている方は、決して少なくありません。
見積もりや説明の中で飛び交う専門用語を聞いても、「これは必要な工事なの?」「金額は妥当なの?」とモヤモヤしたまま契約してしまうケースもあるでしょう。でも、本来外壁塗装は、お住まいを守り、見た目も美しく保つための大切な工事です。内容をしっかり理解できれば、不安も軽減し、納得して任せられるようになります。
この記事では、初めて外壁塗装を検討している方に向けて、最低限知っておきたい用語をやさしく解説します。「専門的すぎて難しい」と感じていた方でも、読み終える頃には業者との会話や見積もりの内容がスムーズに理解できるようになるはずです。
安心して塗装工事を進めるために、まずは“ことば”の壁をなくすことから始めましょう。
工事関連の基本用語
■ 足場
作業者の安全確保と、高所での正確な施工を実現するために組まれる仮設構造物。足場代は見積書でも大きな割合を占める。
■ 高圧洗浄
外壁のホコリ・汚れ・カビ・旧塗膜などを専用の機械で洗い流す作業。塗料の密着性を高めるために必須。
■ 下地処理
ひび割れ補修や錆落としなど、塗装前に行う準備作業。これが不十分だと塗料の効果が十分に発揮されない。
■ 養生(ようじょう)
窓や植木、玄関など、塗装しない部分をビニールやテープで保護する作業。仕上がりの美しさにも影響する。
■ シーリング(コーキング)
外壁の隙間や継ぎ目に充填する防水材。劣化すると雨漏りやひび割れの原因になるため、打ち替えや増し打ちが必要な場合も。
塗料に関する用語
■ 下塗り/中塗り/上塗り
一般的に3回塗りで仕上げるのが基本。下塗りは密着性を高める役割、中塗り・上塗りは美観と保護機能を高める。
■ 塗料の種類
アクリル(耐久性低・安価)、ウレタン(コスト低・柔軟性あり)、シリコン(主流・バランス型)、フッ素(高耐久・高価格)、無機塗料(最も高耐久・高価格)など。
■ 水性塗料と溶剤塗料
水性はにおいが少なく環境に優しい。溶剤系は耐久性が高く、密着性に優れるがにおいが強い。
■ 艶(つや)
仕上がりの光沢度。艶ありは明るく、艶なしは落ち着いた印象。汚れの付きにくさや見た目に影響する。
■ 顔料/樹脂
顔料は色のもと、樹脂は塗膜の耐久性や性能を決める主成分。塗料の品質はこの組み合わせで決まる。
劣化症状に関する用語
■ チョーキング
外壁を手で触ると白い粉が付着する現象。塗膜の劣化が進んでいるサインで、塗り替えの目安となる。
■ クラック
外壁のひび割れ。髪の毛のように細いものはヘアークラック、大きなものは構造クラックと呼ばれる。
■ 剥離
塗膜が浮いたり、剥がれている状態。下地との密着不良や劣化が原因。
■ 色あせ(退色)
紫外線や風雨の影響で、外壁の色が薄くなった状態。塗膜が劣化してきている証拠。
塗装工法に関する用語
■ ローラー工法
毛のついたローラーを使って手作業で塗装する方法。飛散が少なく、均一な仕上がりが得られる。
■ 吹き付け工法(スプレー工法)
塗料をスプレーで噴霧する工法。模様付けや多彩仕上げに向くが、飛散が多く養生が重要。
■ 刷毛(はけ)塗り
細かい部分や凹凸部分に使用される手作業の塗装方法。仕上がりの丁寧さに寄与する。
■ 手塗り(3回塗り)
一般的な工法。下塗り・中塗り・上塗りの3工程で構成され、耐久性・美観・密着性を高める。
■ 多彩模様仕上げ
2色以上の塗料を重ねて吹き付けるデザイン塗装。高級感や意匠性を求める住宅に使われる。
■ 遮熱・断熱塗装工法
特殊塗料を用い、建物の室温上昇を防ぐ塗装。省エネ性能を高めたい住宅に有効。
見積もりに関する用語
■ 塗布面積
実際に塗装を行う面積のこと。延床面積とは異なり、窓や玄関などを除いた外壁面積で計算される。
■ 単価
1㎡あたりの施工費用。塗料のグレードや工程の内容によって変動する。
■ 諸経費
現場管理費・交通費・保険料などの総合費用。適正範囲かをチェック。
■ 保証期間
施工後の塗膜劣化に対する保証期間。塗料グレードや業者の方針によって異なる。
よくある誤解を解く!勘違いしやすい用語とポイント
外壁塗装の見積書や説明には、専門用語や業界ならではの表現が数多く登場します。その中には、一見わかりやすそうでいて、実は誤解しやすい言葉や、注意が必要な言い回しも少なくありません。ここでは、初心者の方が特につまずきやすいポイントを解説します。
「3回塗り」と書いてあっても、下塗りが省かれているケースがある
外壁塗装では「下塗り→中塗り→上塗り」の3工程が基本です。この“3回塗り”によって、塗料の密着性・防水性・美観性がしっかりと保たれます。
しかし見積書や広告に「3回塗り」と書かれていても、実際には「中塗りと上塗りが同じ色で1回しか塗っていなかった」「下塗りをしていなかった」といった手抜き工事が発覚する事例もあります。
特に、色が同系色で中塗りと上塗りの違いが分かりにくい場合や、下塗りが透明系の材料だった場合、塗ったかどうかが見た目では判断しにくいこともあります。
【ポイント】
見積書には「各塗り工程の塗料名・塗布回数」が明記されているか、施工中に写真で進捗を報告してくれるかを確認すると安心です。
艶なし塗料は耐久性が低いわけではない
「艶あり塗料は高性能で、艶なしはランクが下」と思われがちですが、それは誤解です。艶の有無はあくまで“仕上がりの見た目”に関する要素であり、耐久性や防水性とは直接関係がありません。
むしろ最近では、艶を抑えた上品な仕上がりを好む方が増えており、艶なし仕様でも高耐久のフッ素塗料や無機塗料が選べるようになっています。
【ポイント】
艶の選択はデザインや好みの問題。艶の有無よりも、「塗料のグレード」や「塗料メーカーの性能保証」に注目しましょう。
見積書に「一式」と書かれている項目は、内容が曖昧なので詳細を確認すべき
見積書の中に「外壁塗装工事 一式 ○○万円」といった表記があった場合、その中にどのような工程が含まれているのかが明確にわかりません。
・足場代や養生は入っているのか?
・使用する塗料はどのグレードか?
・何回塗りか、下塗り材はどれか?
このような情報が「一式」という言葉でまとめられてしまうと、実際の工事内容を把握できず、後から「そんなはずじゃなかった」とトラブルになるリスクがあります。
【ポイント】
見積書は、工程ごとに費用と内容が分かれている「明細付き」であることが重要です。わからない用語があれば遠慮せず業者に質問しましょう。
「10年保証」があっても、保証内容に含まれる範囲を確認することが大切
「10年保証付きだから安心」と思い込んでしまうのも、ありがちな落とし穴の一つです。実際には、保証の対象が「施工不良」だけなのか、「塗膜の劣化」も含まれるのかで大きく意味が変わります。
例えば…
・施工不良保証:職人の塗りムラ・工程不足が原因で問題が起きた場合に限って保証
・塗膜保証:塗料が想定より早く色あせ・剥がれを起こした場合も対象
また、保証対象となる「劣化の程度」や「補修の範囲(全面やり直しか、部分補修か)」が限定されていることもあるため、保証書の内容は事前にしっかり確認すべきです。
【ポイント】
「何に対する保証か」「どういう場合に保証が適用されるか」を書面で確認しましょう。アフター点検の有無も重要です。
株式会社colorでは、言葉も工事も“見える化”
初めての外壁塗装は、わからないことだらけで不安になるのが当然です。だからこそ、長野県松本市を拠点に活動する株式会社colorでは、専門的な工事内容を「わかりやすく・見える形で」伝えることを大切にしています。
当社では、専門用語を並べるのではなく、お客様の立場に立って「なぜその工程が必要なのか」「どんな選択肢があるのか」をかみ砕いて丁寧にご説明しています。
また、技術面でもご安心いただけるよう、以下のような取り組みを行っています。
・一級塗装技能士が在籍し、確かな知識と技術で対応
・見積もりは工程ごとに分かりやすく明細化し、「一式」など曖昧な記載はしません
・施工中の様子は写真でご報告し、手抜きのない透明性の高い工事を徹底
・専門用語にはすべて補足説明を添えて、ご納得いただけるまで説明
「専門知識がなくても、安心して任せられる」
そんな信頼関係を築けるように、株式会社colorは“納得できる外壁塗装”を全力でサポートしています。
「まずは話を聞いてみたい」という方も、どうぞお気軽にご相談ください。無料診断・お見積もりも承っております。
まとめ
外壁塗装は決して安い買い物ではありません。だからこそ、正しい言葉の意味を知ること=納得して判断する第一歩です。
基本用語を押さえておけば、見積もりの妥当性や施工内容の理解が深まり、悪質な業者に騙されるリスクも大幅に減らせます。
不安な点があれば、ぜひ株式会社colorまでご相談ください。外壁塗装をもっと「わかる・安心できる」工事に変えるお手伝いをいたします。