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人気のラジカル塗料とは?特徴やメリット・デメリットを解説 

2024/05/07

外壁塗装を行う際には、まず業者選びが重要です。そして次に来るのが塗料の選定です。
外壁塗装の塗料は各メーカーが毎年新製品を出しており、多くの種類があります。

予算に合わせて価格と耐久性のバランスの良い塗料を選ぶことが重要になってきます。

弊社でもおすすめしており、最近人気があるのが「ラジカル塗料」です。
ここではラジカル塗料の特徴や仕組み、メリット・デメリットについて詳しく解説します。

ラジカル塗料について

ラジカル塗料の概要

外壁塗装の塗料の分類は、大きく分けて「アクリル」「ウレタン」「シリコン」「フッ素」に分かれます。
これは、塗料の成分である合成樹脂、添加物、顔料、溶剤類のうち、合成樹脂の種類による分類です。
合成樹脂は、塗料の耐久性を決定する大きな要素であり、シリコンよりもフッ素の方が長持ちします。

ラジカル塗料では、ラジカルという樹脂が使用されているわけではありません。
塗膜を劣化させる原因である「ラジカル」を抑制する技術を採用した塗料を指します。
そのためシリコン樹脂やフッ素樹脂がメインに使用されていて、かつラジカルを制御する機能を持った塗料があります。
「ラジカル塗料」はメーカーのサイトなどでは分類として「ラジカル制御型塗料」と記載されています。

塗料を劣化させる要因を抑えるため、従来の塗料に比べて、耐久性が高く、外壁の劣化を長期間防ぐことができます。
住宅や商業施設など、さまざまな建物の外壁塗装に適しています。

ラジカルとは

塗料に含まれている酸化チタンという白色顔料に紫外線が当たると、「ラジカル」という物質が発生します。
このラジカルは「不対電子」を持つ原子や分子で、通常は対となる電子をもっているのですが、不対電子は対になる電子をもたないために非常に不安定です。ラジカルは合成樹脂や有機顔料がもっている電子を奪うことで安定します。電子を奪われると結合が不安定になってしまい、また新しいラジカルが発生します。
こうして連鎖的にラジカルが発生していくと樹脂が分解されていき、塗膜の劣化が進行します。

ラジカル制御技術

ラジカルの発生を抑える「ラジカル制御型白色顔料」や「HALS(光安定剤)」が配合されており、塗膜の劣化を遅らせる仕組みが採用されています。
これにより、長期間にわたり建物の美観を保つことが可能です。

ラジカル制御型白色顔料

酸化チタンは、塗料に色を付けるために使用されている白色顔料であり、塗料には欠かせないものです。

しかし前述のように紫外線が当たると塗料を劣化させる因子であるラジカルが発生してしまいます。
ラジカル塗料では紫外線が当たってもラジカルを発生しにくい「ラジカル制御型白色顔料」を採用しています。さらにラジカルが発生しても内部のシールド層がラジカルの放出を防ぎます。

HALS(光安定剤)

HALS(ハルス)とはHindered Amine Light Stabilizerの略で、ラジカル制御型白色顔料のシールド層の補足から逃れたラジカルを捕まえる働きがあります。

ラジカル塗料のメリット

ラジカル塗料は2015年に初めて発売されました。現在では多くの現場で使用されています。
こちらではラジカル塗料のメリットについてご紹介します。

コストパフォーマンスが良い

シリコン塗料とフッ素塗料の中間的な性能を持ちながら、価格は比較的抑えられています。
シリコン塗料とさほど変わらない価格帯でありながら耐久性が高いためコストパフォーマンスの高い塗料です。
耐久性が高い塗料を使用することでメンテナンスの頻度が減り、結果的にトータルのコスト削減につながります。

チョーキング現象が発生しにくい

チョーキング現象とは、塗膜が劣化して表面に白い粉状の物質が浮き出る現象です。
ラジカルが発生すると樹脂からも電子を奪いとり、電子をとられた樹脂の結合が不安定になってしまって劣化が進むとチョーキング現象が発生します。
チョーキングはさわると手にチョークのような白い粉がつきますが、これは本来樹脂の中にはいっているはずの顔料が表面に出てきているためであり、塗料の劣化が進行している分かりやすいサインです。
ラジカル塗料はラジカルの発生を抑制するためこの現象が起こりにくい特徴を持ち、長期間美しい外観を維持します。

汚れの付着やカビの発生を抑える

ラジカル塗料には防汚性や防カビ性が高い成分が配合されており、外壁にカビが生えにくくなっています。
表面に光沢があるため、このツヤが汚れを弾くので汚れが付着しにくい特徴があります。そのため長期的に美しい外壁を保つことが可能です。
特に湿気が多い場所や北側の壁面にて効果を発揮します。

長期間光沢が持続する

従来の塗料は、紫外線の影響で塗膜の光沢が失われていきますが、ラジカル塗料は塗膜が劣化しにくいため塗った時の光沢が長期間持続します。
これにより、新築のような美しい外観を保つことが可能となります。

ラジカル塗料のデメリット

性能が高く、人気のあるラジカル塗料ですが、いくつかデメリットもあります。
ここではデメリットもご紹介します。

濃色のバリエーションが少なく効果が限定的になる恐れがある

ラジカル塗料に含まれるラジカル制御型酸化チタン(白色顔料)は元々白い塗料を作るために使用されるため、濃い色を出すのが難しい傾向があります。

とはいえ、濃い色がないわけではありません。
ラジカル塗料の代表的な塗料である「パーフェクトトップ」には黒や茶色がラインナップされています。
ただ、こうした色は白色顔料である酸化チタンをあまり含んでいないため、もともとチョーキングが起こりにくくなっています。
しかしその分濃い色のラジカル塗料においては、ラジカル制御型白色顔料の含有量も少なくなるため、ラジカル塗料の効果が発揮されにくいという側面もあります。ラジカル塗料の効果を十分発揮したい場合には、白やベージュなどの色を選ぶのがいいでしょう。

塗料によっては濃い色のカラーバリエーションがないところもあるので、外壁を濃いめの色で仕上げたい場合には、選択肢が限られてしまうことがあることも注意してください。

比較的新しい製品で耐久性の検証が不明瞭

ラジカル塗料は比較的新しい技術であり、日本ペイントによって初のラジカル制御型塗料が発売されたのが2012年です。
耐用年数とされている15年がまだ経過していないので、実質的な耐久性の検証には年数が足りていないという面があります。

選べる製品がまだまだ少ない

他のシリコンなどの塗料は販売されている期間が長いため、すでに多くの製品が発売されています。
しかしラジカル塗料はそれらの塗料に比べるとまだ歴史が短いため製品の種類はさほど多くはなく、シリコン塗料やフッ素塗料に比べると製品の種類が少ない状況です。そのため、カラーバリエーションやメーカーの選択肢が限られる場合があります。

おすすめのラジカル塗料

パーフェクトトップ(日本ペイント)


日本の老舗塗料メーカーである日本ペイントが初のラジカル塗料として2012年に発売した塗料です。
ラジカル塗料の中で最も知名度が高くまた広く使用されています。
光沢性も高く、きれいなツヤで仕上がります。耐用年数は約15年です。
ツヤの度合いは選ぶことができ、「ツヤ消し」「3分ツヤ」「5分ツヤ」「ツヤあり」の四段階があります。

弊社のおすすめの理由はお客様にとって最もコストパフォーマンスが良いと考えているためです。

日本ペイントが提示しているラジカル機能の品質内容を考慮すると、これでシリコンと比べて値段も変わらないのでコストパフォーマンスが高いといえます。
実際の施工の感触としても、他の塗料より下地が透けにくため、膜圧がしっかりある感覚があります。

独立以前からずっと日本ペイント、パーフェクトシリーズを愛用してきました。これまで日本ペイントの様々な塗料を使ってきましたが、施工後数年後の耐久性の観点からもパーフェクトップが一番良いです。

▷公式サイト:パーフェクトトップ|日本ペイント株式会社

まとめ

今回は人気のラジカル塗料についてご紹介してきました。

ラジカル塗料は2012年に発売が開始された塗料で、塗料が劣化する原因となるラジカルの発生を抑制することで高い耐久性を持ちます。
シリコン塗料と値段にさほど違いがありませんが、シリコン塗料よりも耐用年数が長く美しい外観を保つことができます。

弊社では日本の元祖ラジカル塗料である日本ペイントの「パーフェクトトップ」をよく使用しております。
やはりコストパフォーマンスの高さと施工後数年経過したときの状態の良さなどからおすすめしています。

これから外壁塗装を考えている人はぜひラジカル塗料の使用をご検討されることをおすすめします!

株式会社colorではパーフェクトトップの施工実績が多数あります。
松本市や近隣地域でラジカル塗料での外壁塗装をお考えのかたは一度ご相談ください。

【パーフェクトトップの施工事例】



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