ベランダの床が少し色あせてきたら?塗装と防水工事の判断ポイント
2026/09/24
ベランダの床が少し色あせてきたら塗装と防水工事のどちらを行えばよいのでしょうか?
ベランダの床は下地材の上に防水層とトップコートが重なっています。
トップコートの劣化だけなら、塗装工事で済みますが、防水層が劣化している場合は防水工事が必要です。
今回は、塗装と防水工事のどちらが必要なのか、判断のポイントを解説します。
ベランダの床は塗装されているのか?

ベランダの床は、どのようにして作られているかご存じでしょうか?
特別な塗装が施されているだけだと思う方もいらっしゃるかもしれません。
答えを言うと、ベランダの床は、「防水工事」という、単純な塗装工事とは違う工法が用いられています。
塗装工事と防水工事は似ていますが、全く同じではありません。
ベランダの床は、足場を架ける必要がないし、DIYで塗装すればいいでしょとお考えになる方もいらっしゃるかもしれませんが、状態によっては塗装だけでは直せないこともあります。
ベランダの床の構造
一般的な木造住宅の場合は、ベランダの床は上から順に次のような構造になっています。
・トップコート
・防水層
・下地材
下地材とは、ベランダの床を形作る木材のことです。
家を建てる際は、大工さんが骨組みを組んだうえで構造用合板などの板材を敷いて下地を完成させます。
この板材は特別な防水性能があるわけではないので、そのままでは雨漏りしてしまいます。
そこで、次にこの下地材の上に防水層を形成する工事を行います。
この工事を防水工事と言います。
防水工事の方法はいくつかありますが、よく用いられているのが「FRP防水」です。
まず、ガラスマットを下地材の上に敷き、その上に液状ポリエステル樹脂を流し込みます。これが固まることによって継ぎ目のない強固な防水層が作られます。
最後に、この防水層を保護するための塗装工事を行います。この際に用いられる塗料のことをトップコートと言います。
ベランダの床を見る時は、この塗装されたトップコートを見ていることになるわけです。
ベランダの床のメンテナンス方法は3通りある

ベランダの床は、新築時から時間が経つことで劣化していきます。
そのため、定期的にメンテナンスを行う必要がありますが、メンテナンス方法は3通りあります。
➀塗装工事
②防水工事
③下地材からの本格的な補修工事
塗装工事は、トップコートが色褪せてきた時にその上から新しいトップコートを塗ることで劣化を防止する工事です。
塗装工事だけで済ませるためには、防水層に剥がれやひび割れなどの異常がないことが前提になります。
防水工事は、防水層に異常がある場合に行います。例えば、防水層がひび割れしている場合は、その上から塗装するだけでは、ひび割れした隙間を塞ぐことができません。そのまま放置するとやがて、雨漏りが生じてしまいます。
そこで、防水層をもう一度形成し直す必要があるわけです。
下地材からの本格的な補修工事は、下地材が腐食している場合に必要になります。
防水層などが劣化して長期間雨漏りが生じている場合は、下地の板材が劣化してしまいます。劣化した下地に防水工事を行っても下地材が割れたり抜けてしまえば意味がありません。
このような場合は、ベランダの床を全面的に解体し、もう一度、木工事からやり直す必要があります。
塗装工事と防水工事のどちらが必要か判断するには?

ベランダの床の塗装やメンテナンスを行う場合は、塗装工事と防水工事のどちらが必要になるのかを判断しなければなりません。
ではどのように判断したらよいのでしょうか。
主な劣化症状ごとに判断のポイントを見ていきましょう。
✅ベランダの床が色褪せている
ベランダの床は、屋根と同様に日々直射日光や風雨にさらされ、過酷な環境下になります。
真っ先にダメージを受けるのがトップコートです。
トップコートは、3~5年程度もすると色褪せていくことが多いです。
しかし、トップコートが色褪せているだけであれば、防水層には異常がないことがほとんどです。
この段階であれば、トップコートを塗り直す塗装工事で足りることがほとんどです。
✅ベランダの床に摩耗や小さなひび割れがある
新築時や前回の工事から時間が経過するにつれて、ベランダの床をよく観察すると摩耗や小さなひび割れが目立つようになります。
しかし、摩耗と言ってもトップコートが削れているだけだったり、小さなひび割れもトップコートのひび割れに留まることもあります。
この段階であれば、トップコートを塗り直す塗装工事で足りることが多いです。
✅ベランダの床の水はけが悪くなってきた
新築時はベランダに雨水がかかってもスムーズに排水されますし、晴れればすぐに床も乾くはずです。
ただ、歳月が経つにつれて、排水が悪くなり、床が乾きにくくなることがあります。
それでも、ベランダの床が常時湿っているとか、水たまりができているという状態でなければ、トップコートを塗り直す塗装工事で足りることが多いです。
✅ベランダ床の深いひび割れが目立つ
ベランダの床に深いひび割れがいくつもできている場合です。
特に、防水層のガラスマットが見えている状態の場合は、トップコートだけでなく防水層にも亀裂が生じていることになります。
防水層がひび割れてしまうと、下地材に雨水が染み込んで雨漏りの原因になってしまいます。
ベランダ下の室内や天井部分に雨漏りや雨染みの跡がないかよく確認してみましょう。
防水層がひび割れている場合は、防水工事を行う必要がありますし、長い期間雨漏りが発生していた場合は、下地部分も腐食している可能性があるので、下地の工事も必要になります。
✅ベランダ床に膨れ、浮き、剥がれがある
ベランダ床に亀裂以外に膨れ、浮き、剥がれなどがある場合です。
この状態になっている場合は、トップコートだけでなく、防水層に不具合が生じている可能性があります。
やはり、塗装工事だけでなく、防水工事が必要になることが多いです。
✅排水口まわりが常時湿っている
ベランダ床の劣化は多くの場合、排水口付近から始まります。
特に雨の後で、排水口付近が乾かず、常時湿っている状態になっている場合は注意が必要です。
このような場合は、トップコートだけでなく、防水層も劣化している可能性があります。
また、雨水がスムーズに流れない場合は、排水ドレンが詰まっていることもあります。
詰まりを直せば、スムーズに排水できるようになることもありますが、それでも回復しない場合は、排水ドレンの修理も含めた工事が必要になります。
✅ベランダ床のたわみがある
ベランダを歩いたり、床を手で押してみた時にたわみが生じている場合です。
この場合は、下地材に問題が生じている可能性があります。状況によっては下地材からの本格的な補修工事が必要になります。
✅ベランダ下の天井や室内で雨漏りが生じている
ベランダの床の防水層が劣化してしまうと、そのひび割れ部分などから雨水が染み込んで雨漏りが生じてしまいます。
雨漏りはベランダの下にある部屋で生じますが、ベランダが突き出ている場合でもベランダの下の軒天に雨染みが生じます。
ベランダの下に部屋がある場合は、室内での大変な雨漏り被害が生じてしまうのですぐに補修工事を検討する方が多いと思います。
軒天に雨染みが生じているものの室内には影響がない場合でも放置してはいけません。
ベランダの床からの雨漏りを放置すると、下地材の腐食にもつながります。最悪の場合はベランダの床が抜けてしまうといった惨事も発生しかねません。
また、柱や梁、土台といった建物を支える構造部分も腐食してしまうと耐震性にも影響してしまいます。
このように既に雨漏りが生じている場合は、防水工事だけでなく、下地からの補修工事が必要になることもあり、費用が膨らみがちです。
ベランダの床を長持ちさせるには?
ベランダの床は、建物の屋根と同様に最も過酷な環境下にあるため、劣化が早い部位です。
そのため、建物の外壁よりもメンテナンスの頻度が多くなるとお考え下さい。
トップコートの寿命は、3~5年程度が一般的ですし、防水層も10~15年程度もすると劣化してしまいます。
少なくとも5年程度を目途にトップコートの塗装工事を行っておくことが大切です。
また、深いひび割れや膨れ、浮き、剥がれがある場合は、そのまま放置してしまうと、雨漏りにつながってしまうため、早めに防水工事を行うことが大切です。
まとめ
ベランダの床の劣化症状ごとに塗装と防水工事のどちらが必要なのか解説しました。
ベランダの床の塗装工事や防水工事を依頼する際の参考にしてください。
株式会社colorは、長野県松本市で外壁塗装、屋根塗装、防水工事を行っている塗装専門の建設会社です。
塗装工事業の建設業許可も取得しており、経験豊富な職人が在籍しています。
ベランダの床の塗装工事や防水工事ご依頼をいただいた際は、丁寧に対応させていただき、お客様にご満足いただける高い品質での工事をお約束いたします。
松本市やその近郊で外壁塗装、屋根塗装、防水工事を検討されている方はお気軽にお問い合わせください。




