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お部屋の中でも塗装が可能?室内塗装のメリットについて解説

2024/12/17

家の印象を大きく左右する内壁の仕上げ。個性を演出できる自由なカラー選びや質感、機能性を備えた室内塗装は、住空間を特別なものにする選択肢として人気急上昇中。この記事では、壁紙クロスと室内塗装の違いやメリット・デメリット、費用相場まで、あなたに合ったリフォームのヒントをご紹介します!

室内塗装と壁紙クロスの違い

壁紙クロスは日本の住宅で広く使われている一般的な内壁材ですが、近年は洗練された雰囲気を演出できる室内塗装を選ぶ方が増えています。

両者の最も大きな違いは内壁材の種類です。壁紙クロスは壁紙を使用するのに対し、塗装ではペンキやオイル、または漆喰・珪藻土といった素材を直接塗り重ねて仕上げていきます。

✅室内塗装のメリット

通常の壁紙では実現できない独特の表情を演出できる室内塗装。その魅力的な特徴を見ていきましょう。

豊富なカラーから選べる

ペンキやオイルなど、多様な色合いを自由に選択できます。純白一つをとっても、温かみのある白から清涼感のある白まで、微妙な違いを楽しむことができます。

さらに、色を組み合わせてオリジナルカラーを作ることも。プロの業者に依頼すれば、あなただけの特別な色も注文可能です。

多彩な質感で好みの風合いに仕上がる

艶やかな仕上がりからマットな質感まで、塗料によって様々な表情を引き出せます。光沢感のある仕上げや、メタリックな質感、落ち着いた風合いなど、空間の雰囲気に合わせて選択できます。

機能性が高い

快適な住空間を実現する機能性も、塗料の重要な特徴です。

リビングやダイニングには抗菌・抗ウイルス効果のある塗料を。気になる生活臭には消臭効果のある塗料が効果的です。

自然素材の珪藻土や漆喰を選べば、室内の湿度コントロールも可能に。

各メーカーで特徴が異なるため、じっくり比較検討することをお勧めします。

汚れた時に塗り替えができる

壁紙クロスは施工が早く費用も抑えられますが、傷みが出たら全面張替えが必要になります。

古い壁紙と同じものを見つけるのは難しく、見た目の統一感を保つために全面張替えを余儀なくされることも。

一方、塗装なら汚れた箇所だけを手軽に補修できるため、メンテナンスの手間とコストを抑えられます。

ただし、部分的な塗り直しで色の違いが目立つケースもあるので、注意が必要です。

廃材が出ない

壁紙の張替えでは必ず廃材が出てしまいますが、塗装工事ではそうした廃材がほとんど発生しないため、環境にも優しい工法といえます。

✅室内塗装のデメリット

室内塗装には数多くの利点がありますが、選択する前に考慮すべき課題もいくつかあります。以下のポイントを確認して、ご自身に合ったリフォームを検討しましょう。

塗装時の臭気への配慮

特に溶剤系塗料を使用する際は、独特の臭気が発生することがあります。

水性塗料を選んでも、塗装後は完全な乾燥まで十分な換気が必要です。

DIYではムラが残る

DIYで挑戦する場合、塗りムラや仕上がりの不均一さが出やすいものです。思い描いた仕上がりを実現するには、経験豊富な専門家への依頼をお勧めします。

費用がかかる

専門業者への依頼では、塗料の選定から色合わせ、施工まで含めると、壁紙クロスより費用が嵩む傾向にあります。

予算を考慮して、重要な居室のみ塗装するという選択肢も人気です。

特に珪藻土・漆喰といった高機能な自然素材を使用する場合は、熟練職人の技術が必要で、それに応じて費用も増加します。

室内塗装の費用相場

塗装工事の費用は、素材の選択や施工方法、作業範囲、そして現場の状況によって大きく変わってきます。ここでは具体的な費用の目安をご紹介します。

一般的な室内塗装の費用相場

標準的なペンキ塗装の場合、1平方メートルあたり2100円程度が一般的な相場となっています。ただし、特殊な塗料の使用や施工場所の条件により、この金額は変動することがあります。

また、壁の状態が塗装の仕上がりに大きく影響するため、事前の現場確認をリフォーム業者に依頼することをお勧めします。

室内塗装にかかる諸費用

既存の壁紙の除去や下地調整など、壁の状態に応じて必要な作業が変わってきます。

壁面にカビが見られる場合は、原因究明から始まり、殺菌処理や下地の補修まで必要になることもあります。

さらに、家具の移動費用や作業用足場の設置費用なども考慮に入れる必要があります。

これらの付随費用は現場の状況や業者によって異なるため、正確な金額は見積もりの際に確認することが重要です。

壁紙クロスにかかる費用との比較

室内塗装の2100円/m2に対して、壁紙クロスは1700円/m2程度です。壁紙は価格帯が幅広く、予算を抑えたい場合には経済的な選択肢となります。

室内塗装に使える塗料の主な種類

内装用の塗料には多様な選択肢があり、それぞれ特徴的な性質や効果を持っています。以下で代表的な塗料の特徴を解説します。

水性塗料

内装工事の定番として知られる基本的な塗料です。経済的で色選びの自由度が高く、環境への配慮から人気があります。ただし、寒冷期は乾燥に時間を要するため、施工時期の検討が必要です。

油性塗料

耐久性と密着力に優れた塗料で、特にキッチン周りなど頻繁に清掃が必要な場所に適しています。独特の臭気は時間とともに消失しますが、施工中は十分な換気が欠かせません。

オイルステインは木製家具の仕上げに最適で、木目の美しさを引き立てながら味わい深い雰囲気を演出できます。水性タイプもあり、室内作業での扱いやすさが特徴です。

仕上げ方法によってニス塗布の要・不要が分かれ、保護を重視する場合は追加のコーティングが推奨されます。

アクリル樹脂エマルション

最新の水溶性塗料として注目を集めています。

着色が容易で環境負荷が低く、臭気もほとんどありません。シリコンタイプは特に汚れにくい特徴があります。

漆喰

伝統的な質感と現代的な機能性を兼ね備えた塗り材です。湿度管理や防菌効果に優れ、長期使用でも品質を保ちます。

美しい仕上がりには熟練の技術が不可欠なため、経験豊富な施工業者の選定が重要です。

自然塗料

珪藻土をはじめとする天然素材を主成分とした環境配慮型の塗料です。

珪藻土は漆喰に似た性能を持ち、温度や湿度の調整に効果的です。

天然素材を使用するため、一般的な塗料より価格帯が高めになることを考慮する必要があります。

黒板塗料

塗装面をチョークで書き込める黒板として活用できる機能的な塗料です。家庭での情報共有ツールとして、住宅の新築時から採用されることが増えています。

カラータイプを選べば、子供部屋などで楽しい空間づくりが可能です。

マグネット塗料

磁石での掲示が可能になる実用的な塗料です。画鋲による壁面損傷を防ぎ、特に小さな子供のいる家庭で安全な掲示方法として重宝されています。

黒板塗料と組み合わせることで、より多機能な壁面を作ることができます。

まとめ

室内塗装は、住まいの印象を劇的に変えるリフォーム方法として注目を集めています。壁紙では表現しきれない自由度の高いカラーや多彩な質感を選べるだけでなく、抗菌や消臭、湿度調整といった機能性も備えており、実用性とデザイン性を兼ね備えた選択肢です。

特に、部分的な塗り替えが可能で廃材が出ない点は、環境にも優しくメンテナンスが容易な大きなメリットです。一方で、費用がやや高めで、塗料による臭気やDIYでの仕上がりの難しさといった課題もあるため、慎重な検討が必要です。

室内塗装を成功させるポイントは、理想の仕上がりに応じた塗料選びやプロの施工業者への依頼です。カラーや素材にこだわることで、自分らしい住空間を実現することができます。室内塗装を通じて、住まいに新たな魅力を加えてみませんか?

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