金属サイディングのサビを防ぐ塗装ポイント | 株式会社color

金属サイディングのサビを防ぐ塗装ポイント

2025/12/22

金属サイディングの外壁は、スタイリッシュで耐久性が高い印象がありますよね。

その一方で、「サビが出るって聞いたけど本当？」「塗装でどこまで防げるの？」と不安を感じている方も多いのではないでしょうか。

特に松本市のように、紫外線が強く寒暖差も大きい地域では、金属サイディング特有の劣化が進みやすい傾向があります。

この記事では、金属サイディングにサビが発生する理由から、塗装でサビを防ぐための具体的なポイント、そして長持ちさせるために知っておきたい注意点までを、できるだけわかりやすく解説していきます。

金属サイディングとは？なぜサビ対策が重要なのか

金属サイディングとは、主にガルバリウム鋼板などの金属素材を使った外壁材のことを指します。

軽量で耐震性に優れ、断熱材と一体化している製品も多いため、近年は松本市でも採用が増えています。

ただし、「金属＝サビない外壁」というイメージは少し危険です。

確かに従来のトタンに比べるとサビにくい素材ですが、塗膜が劣化すれば金属部分は確実にダメージを受けます。

つまり、金属サイディングこそ、塗装による保護がとても重要なのです。

金属サイディングにサビが発生する主な原因とは？

金属サイディングのサビは、ある日突然発生するものではありません。

多くの場合、いくつかの要因が重なり合い、時間をかけて少しずつ進行していきます。

表面に見えるサビは、内部で起きている劣化の「結果」にすぎないケースも多いのです。

そのため、原因を正しく理解することが、サビ対策の第一歩になります。

塗膜の劣化による保護機能の低下

金属サイディングの表面を覆っている塗膜は、雨水や紫外線、空気中の酸素から金属を守る保護バリアの役割を担っています。

しかし年月が経つにつれて、塗膜は少しずつ劣化し、色あせやツヤ引けといった変化が現れます。

この状態になると塗膜の厚みや密着力が低下し、本来の防水性や防錆性が十分に機能しなくなってしまいます。

結果として、水分や酸素が金属部分に直接触れやすくなり、サビが発生しやすい環境が整ってしまうのです。

目立たないキズや施工時ダメージからのサビ進行

金属サイディングのサビは、広い範囲から一気に広がるとは限りません。

実際には、ほんの小さなキズや塗膜の欠けがきっかけになることが非常に多いのです。

建築時やリフォーム時の搬入作業、過去の足場設置などでできた微細なダメージは、普段の生活では気づきにくい場所に残りがちです。

こうした部分から水分が侵入し、内部でサビが静かに進行していくケースも珍しくありません。

松本市特有の「紫外線」と「寒暖差」が与える影響

松本市で金属サイディングのサビを考えるうえで、地域特有の気候条件は大きな要因になります。

標高が高い松本市は紫外線量が多く、塗膜の分解が他地域より早く進みやすい傾向があります。

さらに昼夜や季節による寒暖差が大きいため、金属が膨張と収縮を繰り返し、塗膜に細かな負担がかかり続けます。

その結果、目に見えないレベルで塗膜にひびや浮きが生じ、水分が入り込みやすくなるのです。

サビは複数の要因が重なって進行する

ここまで見てきたように、金属サイディングのサビは単一の原因で起こるものではありません。

塗膜の劣化、小さなキズ、そして松本市特有の厳しい気候条件が重なり合って進行していきます。

そのため、「まだ少し色あせているだけ」「小さなキズだから問題ない」と判断するのは危険です。

初期段階で対処すれば塗装による予防で抑えられるからこそ、早めの点検とメンテナンスが重要なのです。

サビを放置するとどうなる？住宅への影響を正しく知る

金属サイディングのサビは、見た目の問題だけと思われがちです。

しかし実際には、住宅の耐久性や将来的な修繕費用にまで影響する、見逃せない劣化症状なのです。

とくに初期段階で気づかず放置してしまうと、被害は想像以上に広がっていきます。

ここでは、サビを放置した場合に起こりやすい影響を段階ごとに見ていきましょう。

初期段階

サビが発生しはじめたばかりの段階では、表面にうっすらと茶色い変色が見られる程度のことが多いです。

この時点では、金属そのものの強度はまだ保たれており、下地まで深刻なダメージは及んでいません。

適切なケレン作業（サビ落とし）と防錆塗装を行えば、再塗装だけで十分に対応できるケースがほとんどです。

つまり、この段階で対処できれば、比較的費用も抑えやすいというわけです。

進行段階

サビを放置すると、表面だけでなく金属内部へと徐々に進行していきます。

金属はサビることで少しずつ腐食し、板厚が薄くなっていく性質があります。

この状態になると、表面を塗り直すだけでは十分な補修とは言えなくなります。

見た目はそれほど変わっていなくても、内部では確実に耐久性が落ちているのです。

重度段階

さらにサビが進行すると、金属サイディングに穴があいたり、表面がボロボロと剥がれ落ちたりすることがあります。

ここまで劣化が進むと、もはや塗装での対応は不可能です。

雨水が直接内部に侵入するリスクが高まり、下地材や構造体への影響も無視できなくなります。

結果として、外壁材そのものを張り替える大規模な工事が必要になるケースも少なくありません。

費用面への影響

サビを早期に補修すれば、再塗装と部分的な下地処理で済むことが多いです。

しかし、張り替え工事となると、材料費や工期が大きく増え、費用負担も一気に跳ね上がります。

「もう少し様子を見よう」と先延ばしにした結果、数十万円から場合によっては百万円単位で差が出ることもあります。

サビ対策は、結果的に住まいを長く、経済的に守るための判断でもあるのです。

サビは“気づいたときが対処のタイミング”

金属サイディングのサビは、自然に止まることはありません。

一度発生すれば、少しずつ確実に進行していく劣化症状です。

だからこそ、初期の段階で気づき、正しい方法で対処することが重要になります。

早めの点検と適切な塗装が、住宅へのダメージと将来の負担を最小限に抑えてくれるのです。

金属サイディング塗装で最重要なのは下地処理

金属サイディングの塗装で、最も重要と言っても過言ではないのが下地処理です。

特に欠かせないのが、「ケレン作業」と呼ばれる工程です。

これは、古い塗膜やサビを落とし、塗料がしっかり密着する状態を作る作業のことです。

サビが残ったまま塗装してしまうと、見た目は一時的にきれいになりますが、内部でサビが再発し、早期剥がれにつながります。

金属サイディングの場合、下地処理の丁寧さが耐久性を大きく左右するのです。

サビを防ぐ正しい塗装工程とは

下地処理の次に重要なのが、防錆下塗りです。

金属用の防錆プライマーを使用することで、金属が水分や空気に触れるのを防ぎます。

その上で中塗り・上塗りを行い、塗膜に十分な厚みを持たせることで、紫外線や雨から外壁を守ります。

工程を省いたり、塗り回数を減らしたりすると、耐久性は大きく低下してしまいます。

金属サイディングに適した塗料の考え方

金属サイディングの塗装で重要なのは、「高い塗料を選べば安心」という単純な話ではないという点です。

シリコン塗料、フッ素塗料、無機塗料など、さまざまな選択肢がありますが、それぞれ特徴や向いているケースが異なります。

だからこそ、住まいの状態や将来のメンテナンス計画を踏まえた選択が欠かせません。

✅耐久性とコストのバランスをどう考えるか

一般的に、シリコン塗料はコストと耐久性のバランスが良く、多くの住宅で採用されています。

フッ素塗料や無機塗料は、耐久性が高い分、初期費用はやや高めになります。

ただし、耐用年数が長いため、将来的な塗り替え回数を減らしたい方には向いています。

「今の予算」と「次の塗り替えまでの期間」をどう考えるかが、判断の分かれ目になります。

✅金属との相性と防錆性能が最優先

金属サイディングの場合、どんな塗料を使うか以上に重要なのが、金属との相性です。

塗料そのものが高性能でも、下地との相性が悪ければ密着不良を起こし、早期剥離につながります。

また、防錆性能が十分でなければ、塗膜の下でサビが進行するリスクも残ってしまいます。

そのため、防錆下塗り材との組み合わせを含めた「塗装システム全体」で考える必要があります。

環境条件によって適した塗料は変わる

松本市のように紫外線が強く、寒暖差の大きい地域では、塗料への負担も大きくなります。

そのため、耐候性や柔軟性に優れた塗料を選ぶことで、塗膜の劣化を抑えやすくなります。

同じ金属サイディングでも、立地条件や日当たりによって最適な塗料は変わるのです。

画一的な提案ではなく、環境に合わせた判断が求められます。

最終判断は専門業者の診断が欠かせない

外壁の状態は、見た目だけでは判断しきれない部分が多くあります。

サビの進行度合いや塗膜の密着状態は、専門的な知識と経験がなければ見落とされがちです。

そのため、塗料選びは必ず専門業者による診断を受けたうえで進めるのが安心でしょう。

建物の状態を正しく把握してこそ、本当に意味のある塗装が実現するというわけです。

塗装のタイミングを見極めるために、まず確認したい外壁の変化

金属サイディングの塗り替え時期は、「明らかな不具合」が出てから判断するものではありません。

実は、見た目のちょっとした変化こそが、大切なサインになっていることが多いのです。

日頃から意識して見ておくことで、余計な修繕費を防ぐことにもつながります。

✅色あせやツヤ引けは、塗膜劣化のはじまり

以前より外壁が白っぽく見えたり、光沢がなくなったと感じた場合は要注意です。

これは紫外線の影響で塗膜が分解され、金属を守る力が弱くなってきている状態なのです。

見た目だけの問題に思われがちですが、実際には防水性も同時に落ち始めています。

この段階で塗り替えを検討できると、理想的なタイミングといえるでしょう。

✅チョーキング現象は、分かりやすい塗り替えサイン

外壁を手で触ったときに、白い粉が指に付くことはありませんか。

これは「チョーキング現象」と呼ばれ、塗膜の樹脂成分が劣化して表面に現れている状態です。

金属サイディングの場合、この現象が出ていると雨水が内部に入り込みやすくなります。

専門業者の立場から見ると、「そろそろ塗装を考えましょう」という明確な合図なのです。

✅サビが見えてからでは遅い理由

「サビが出たら塗ればいい」と考える方も少なくありません。

しかし、サビが目に見える状態というのは、すでに塗膜の防御機能が失われている証拠です。

この段階では下地処理の範囲が広がり、工事費用も高くなりがちです。

場合によっては、塗装だけでなく外壁材の交換が必要になることもあります。

✅予防塗装が、結果的に一番コストを抑えられます

私たち専門業者がよくお伝えするのが、「サビが出る前に塗る」という考え方です。

色あせやチョーキングの段階で塗り替えを行えば、下地を傷めずに済みます。

結果として工事内容もシンプルになり、費用も抑えやすくなるのです。

「まだ大丈夫そう」に見える時期こそ、実は一番賢い判断のタイミングなのです。

まとめ

金属サイディングは、軽くて丈夫な外壁材ですが、塗膜が劣化するとサビのリスクが一気に高まります。

色あせやツヤ引け、チョーキング現象といった初期サインは、「そろそろメンテナンスを考えてほしい」という外壁からのメッセージなのです。

サビが目に見えてから対処するよりも、劣化の早い段階で塗装を行うほうが、費用も手間も抑えられます。

特に松本市のように紫外線が強く、寒暖差の大きい地域では、金属サイディングへの負担が大きくなりやすいため、早めの判断が住まいを長持ちさせるポイントになります。

「うちはまだ大丈夫かな」と感じている今こそ、一度状態を確認しておくことが安心につながります。

専門業者の診断を受けることで、塗装が必要なのか、もう少し様子を見られるのか、客観的に判断できるでしょう。

松本市で金属サイディングの塗装やメンテナンスをご検討中の方は、株式会社colorにぜひご相談ください。

地域の気候特性を熟知したスタッフが、外壁の状態を丁寧に確認し、住まいに合った最適な塗装プランをご提案しています。

診断やお見積もりは無料ですので、気になる症状がある方も、まだ迷っている段階の方も、どうぞ安心してお問い合わせください。