2トーンカラーの外壁はどう選ぶ?相性の良い配色パターン
2025/12/19
外壁塗装を検討し始めると、「せっかくならおしゃれにしたい」と考える方はとても多いものです。
その中でも近年人気が高まっているのが、2トーンカラーの外壁です。
一方で、「色の組み合わせが難しそう」「失敗したら後悔しそう」と不安を感じる方も少なくありません。
実際、2トーン外壁は選び方を間違えると、想像と違う仕上がりになってしまうこともあります。
この記事では、2トーン外壁の基本的な考え方から、相性の良い配色パターン、さらに松本市の住宅に合わせた色選びのポイントまで、専門業者の視点でわかりやすく解説します。
読み終える頃には、「自分の家ならこの配色が合いそうだ」と、具体的なイメージが描けるはずです。
そもそも2トーン外壁とは?1色塗装との違い

2トーン外壁とは、その名の通り外壁に2色を使って塗り分けるデザインのことです。
上下で色を分けたり、凹凸部分やベランダ部分だけ色を変えたりする方法が一般的です。
1色塗装に比べて、建物に立体感や奥行きが生まれるのが大きな特徴です。
同じ形の住宅でも、配色次第で印象が大きく変わるのが2トーン外壁の面白さなのです。
ただし、色を増やせば良いというものではありません。
2色のバランスや役割を考えずに選んでしまうと、落ち着きのない外観になってしまうこともあります。
2トーン外壁が選ばれる理由
近年、外壁塗装のご相談を受けていると、「2トーンにしたい」という声を耳にする機会が増えています。
2トーン外壁が支持されている理由は、単に見た目がおしゃれだから、というだけではありません。
実は、デザイン性と実用性の両方をバランスよく取り入れられる点が、多くの方に選ばれている大きな理由なのです。
ここでは、2トーン外壁が人気を集める代表的な理由を、具体的に見ていきましょう。
建物に立体感とメリハリが生まれる
外壁を1色で塗装すると、すっきりとした印象にはなりますが、建物の形によっては少し平面的に見えてしまうことがあります。
特に総二階住宅や、凹凸の少ないシンプルなデザインの住宅では、その傾向が出やすいのです。
2トーン外壁にすると、色の切り替え部分に自然な陰影が生まれます。
これによって外壁に奥行きが感じられ、建物全体が引き締まった印象になります。
「同じ家なのに、以前よりしっかりした印象になった」
実際に2トーン塗装をされたお客様から、こうした感想をいただくことも少なくありません。
デザインを大きく変えなくても、配色だけで印象をコントロールできる。
これが、2トーン外壁ならではの魅力といえるでしょう。
汚れが目立ちにくくなるという実用的な理由
2トーン外壁が選ばれる理由には、見た目の良さだけでなく、日々の暮らしに寄り添った実用的なメリットもあります。
その代表例が、「汚れの目立ちにくさ」です。
外壁の下部は、雨だれや泥はね、砂ぼこりなどの影響を受けやすい部分です。
どんなに気をつけていても、年月とともに汚れが蓄積しやすい場所といえます。
そこで、下部に濃い色を、上部に明るい色を使う2トーン配色を取り入れると、汚れが視覚的に目立ちにくくなり、外観のきれいな状態を長く保ちやすくなります。
「できるだけ掃除やメンテナンスの手間を減らしたい」
そんな方にとって、2トーン外壁は見た目と実用性を両立できる、現実的な選択肢なのです。
2トーン配色で失敗しやすいポイントとは?

2トーン外壁は、住まいの印象を大きく変えられる魅力的なデザインです。
その一方で、配色の考え方を誤ると「思っていた仕上がりと違う」と感じてしまうこともあります。
ここでは、実際の現場でもよく見られる失敗ポイントを整理してお伝えします。
✔コントラストが強すぎる配色に注意
2色の差をはっきり出そうとして、明暗や色味の差を大きくしすぎると、外観が落ち着かない印象になりがちです。
特に白×黒、原色に近い色同士などは、遠目で見たときの主張が強くなります。
住宅街では周囲から浮いて見えることもあり、「個性的すぎたかもしれない」と感じる原因になるのです。
✔色の差が小さすぎても意味が薄れる
反対に、色味が似すぎている組み合わせも注意が必要です。
完成後に見ると単色に近く見えてしまい、2トーンにした効果が分かりにくくなることがあります。
「さりげなさ」を狙ったつもりが、物足りなさにつながってしまうケースも少なくありません。
✔外壁だけで決めてしまうとバランスを崩しやすい
2トーン配色で意外と多いのが、屋根やサッシ、雨樋など付帯部との色の不一致です。
外壁の2色だけを見て決めてしまうと、既存の屋根色や窓枠と合わず、全体がちぐはぐな印象になります。
付帯部は面積が小さくても視線に入りやすく、配色バランスを大きく左右する存在なのです。
✔「建物全体」で考えることが失敗を防ぐ近道
2トーン配色で後悔しないためには、外壁だけを切り取って考えないことが大切です。
屋根・付帯部・周囲の景観まで含めて、建物全体をひとつのデザインとして捉える必要があります。
カラーシミュレーションや実際の施工事例を見ながら検討すると、完成後のイメージがずれにくくなります。
少しの配色の違いが、住まいの印象を大きく左右するのが2トーン外壁です。
だからこそ、事前の整理とプロの視点を取り入れながら、納得のいく組み合わせを見つけていきましょう。
相性の良い2トーン配色パターンの基本

2トーン外壁を成功させるためには、感覚だけで色を選ぶのではなく、いくつかの基本的な考え方を押さえておくことが大切です。
配色のルールを理解しておくことで、完成後の「思っていたのと違う」という後悔をぐっと減らすことができます。
ここでは、現場でも実際によく採用され、失敗が少ないと感じる基本パターンを整理してご紹介します。
まずは役割分担を考える。ベースカラーとアクセントカラー
2トーン配色で最初に決めたいのが、建物の印象を決めるベースカラーです。
ベースカラーは外壁全体の7〜8割ほどを占める色になるため、主張が強すぎない落ち着いた色を選ぶのが基本になります。
ベージュやグレー、アイボリーなどは周囲の景観ともなじみやすく、長く見ても飽きにくい色です。
そこに加えるのが、建物を引き締める役割を持つアクセントカラーです。
アクセントは全体の2〜3割程度に抑えることで、ベースカラーを邪魔せず、2トーンらしいメリハリを生み出します。
この「主役と脇役」をはっきり分ける考え方が、配色をうまくまとめるコツなのです。
同系色の濃淡でまとめると失敗しにくい理由
2トーン配色に初めて挑戦する方には、同系色でまとめる方法がおすすめです。
たとえばベージュとブラウン、ライトグレーとチャコールグレーなど、色味は同じで明るさだけを変える配色です。
この方法は全体の統一感が出やすく、完成後に「ちぐはぐに見える」という失敗が起こりにくいのが特徴です。
派手さは控えめですが、その分、流行に左右されにくく、年数が経っても古さを感じにくいというメリットがあります。
長く住み続ける住宅だからこそ、落ち着きと安定感を重視した配色は非常に相性が良いと言えるでしょう。
上下で明暗を分ける王道パターンの効果
2トーン外壁で特に多く採用されているのが、上下で色を分ける配色です。
建物の下部を濃い色、上部を明るい色にすることで、視覚的な重心が下がり、安定感のある印象になります。
特に総二階の住宅や箱型の建物では、この効果がはっきりと現れやすいです。
また、下部は雨だれや泥はねで汚れやすい部分でもあります。
濃い色を使うことで汚れが目立ちにくくなり、見た目の美しさを長く保ちやすくなるという実用面でのメリットもあります。
デザイン性とメンテナンス性を両立できる点が、この王道パターンが選ばれ続けている理由なのです。
無難=悪ではない
2トーン配色を考えるとき、「せっかくなら個性的に」と思う方も多いかもしれません。
しかし、住宅の場合は日常的に目にするものだからこそ、無理のない配色が結果的に満足度を高めます。
基本を押さえた配色の上で、玄関まわりや付帯部でさりげなく個性を出す方が、後悔の少ない選び方になることも多いのです。
2トーン外壁は、色選び次第で印象が大きく変わります。
だからこそ、まずは基本のパターンを理解し、その上で自分たちらしい組み合わせを探していくことが大切だと言えるでしょう。
松本市の住宅に合いやすい2トーン配色
松本市は自然が豊かで、街全体も落ち着いた雰囲気があります。
そのため、奇抜な配色よりも、周囲の景観になじむ色が好まれる傾向があります。
ベージュ、グレー、ブラウン系をベースにした2トーンは、山や空の色とも調和しやすく、長く愛される外観になります。
地域性を意識した色選びは、実は「後悔しにくさ」に直結する大切なポイントなのです。
屋根・サッシ・付帯部との色合わせも重要
外壁の色だけで決めてしまうと、完成後に違和感を覚えることがあります。
屋根やサッシ、雨樋なども含めて、家全体をひとつのデザインとして考える必要があります。
特にサッシの色は変更できないケースが多いため、基準色として考えると、全体のバランスが取りやすくなります。
カラーシミュレーションはどこまで信用できる?
カラーシミュレーションは、完成イメージを掴むためにとても有効です。
ただし、画面上の色と実際の見え方が完全に一致するわけではありません。
光の当たり方や、面積効果によって、実際の外壁は明るく見えたり、暗く見えたりします。
最終的には、屋外で色見本を確認することが重要です。
2トーン外壁が向いているのはどんな人?
2トーン外壁は、すべての住宅に万能というわけではありません。
だからこそ「どんな人に向いているのか」を整理して考えることが、満足度の高い外壁選びにつながります。
ここでは、2トーン外壁が特におすすめなケースと、あえて選ばない方がよいケースを分けて見ていきましょう。
外観にさりげない個性を出したい人
「派手にはしたくないけれど、今の外観は少し物足りない」。
そんな方にとって、2トーン外壁はちょうど良い選択です。
色を大胆に変えなくても、上下や部分ごとに配色を分けるだけで、建物の印象は大きく変わります。
単色では出しにくい奥行きや立体感が生まれるため、「さりげなく他の家と差をつけたい」という方には、とても相性が良いデザインと言えるでしょう。
建物を引き締めて見せたい人
2トーン配色には、建物全体のバランスを整える効果があります。
たとえば下部を濃い色、上部を明るい色にすると、視覚的な重心が下がり、安定感のある印象になります。
「家が大きく見えすぎる」「のっぺりして見える」と感じている場合でも、配色を工夫することで、すっきりと引き締まった外観に見せることができるのです。
築年数が経ち、外観の印象を変えたい人
築10年、15年と年数が経つと、どうしても外観は単調に感じられてきます。
2トーン外壁は、間取りや構造を変えなくても、まるで新築のような印象にリフレッシュできるのが大きな魅力です。
「今の家は気に入っているけれど、見た目は少し変えたい」。
そんな方にとって、2トーンは現実的で満足度の高い選択肢になります。
シンプルさを最優先したい人は注意
一方で、すべての方に2トーンが向いているわけではありません。
とにかく落ち着いた印象を大切にしたい方や、「色選びで迷いたくない」「無難にまとめたい」という場合は、1色塗装の方が安心感が高いこともあります。
周囲の住宅がシンプルな外観で統一されている地域では、あえて主張しすぎない選択が心地よく感じられるケースも少なくありません。
大切なのは「流行」より「長く好きでいられるか」
2トーン外壁を選ぶうえで、最も大切なのは流行に流されすぎないことです。
今の気分で選んだ配色が、10年後、20年後も「やっぱりいいな」と思えるかどうか。
毎日目にする住まいだからこそ、この視点はとても重要です。
2トーン外壁は、向いている方にとっては非常に満足度の高いデザインです。
迷ったときは施工事例やカラーシミュレーションを見ながら、「自分たちの暮らしに合うか」を軸に検討してみると、後悔のない選択につながるでしょう。
まとめ
2トーン外壁は、住まいの印象を大きく変えられる魅力的な選択肢です。
単色では出しにくい立体感やメリハリが生まれ、建物を引き締めて見せる効果も期待できます。
一方で、配色のバランスや色の組み合わせを誤ると、落ち着きがなく見えたり、周囲の景観から浮いてしまうこともあります。
だからこそ、ベースカラーとアクセントカラーの役割を理解し、同系色や上下の明暗差といった基本を押さえることが大切なのです。
また、2トーン外壁は「流行だから選ぶ」ものではありません。
これから先も長く住み続ける家だからこそ、自分たちが見て心地よいか、飽きずに好きでいられるかという視点で選ぶことが、後悔しない外壁づくりにつながります。
松本市で2トーン外壁をご検討中の方は、ぜひ株式会社colorへご相談ください。
地域の景観や気候を踏まえた配色提案と、完成後のイメージが分かりやすいシミュレーションで、「やってよかった」と思える外壁塗装をしっかりサポートいたします。
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