築10年を超えたら要注意!松本市でよくある外壁劣化サインとその対策
2025/08/28
マイホームを建ててから10年が経つと、「そろそろ外壁塗装が必要かな?」と考える方も多いのではないでしょうか。外壁は常に雨風や紫外線にさらされており、少しずつ劣化が進んでいきます。特に松本市は寒暖差が大きく、冬は厳しい冷え込みや積雪、夏は強い日差しにさらされる地域です。そのため、劣化の進行が早まりやすく、築10年を過ぎたあたりからさまざまな不具合が目立ち始めます。
この記事では、松本市でよく見られる外壁の劣化サインと、その対策について詳しく解説します。放置してしまうと修繕費が大幅に増えてしまうケースもあるため、早めの対応が何よりも大切です。
松本市の気候と外壁への影響
松本市の気候の特徴
松本市は長野県のほぼ中央に位置し、周囲を山々に囲まれた内陸性気候のエリアです。このため、沿岸部や都市部と比べても昼夜の寒暖差が非常に大きいことが特徴です。夏は日中30℃を超える猛暑日がある一方で、朝晩は20℃を下回ることも珍しくありません。逆に冬は厳しい冷え込みに見舞われ、最低気温が氷点下5℃以下に下がる日も多く、雪が積もることもあります。
また、松本市は標高が高いため紫外線量が平野部に比べて強い傾向があります。高地に住むと「肌の日焼けが早い」と感じる方が多いのと同じように、住宅の外壁も紫外線による影響を強く受けやすい環境にあります。さらに、冬場は空気が乾燥し、昼間に溶けた雪や雨水が夜間に再び凍結する「凍結融解」の繰り返しが頻発するため、外壁材にとっては非常に過酷な条件となっています。
外壁が受けるダメージ
こうした松本市特有の気候は、外壁材にさまざまなダメージを与えます。代表的なものは以下の通りです。
✔凍害によるひび割れや剥離
外壁材に染み込んだ水分が氷点下で凍結すると、体積が膨張します。これが繰り返されると外壁の表面に小さなひび割れ(クラック)が生じ、さらに剥離や浮きといった劣化を引き起こします。特にモルタル外壁や吸水性の高い窯業系サイディングでは注意が必要です。
✔紫外線による退色や塗膜の劣化
松本市は年間を通して日照時間が比較的長く、紫外線量も多いため、外壁の塗膜が分解されやすい環境にあります。その結果、色あせやツヤの消失、チョーキング現象(白い粉が付く現象)が早期に起こりやすくなります。特に濃い色や鮮やかな色を選んだ外壁では、色の退色がより目立つ傾向があります。
✔湿気によるカビ・藻・苔の繁殖
夏の梅雨や冬場の結露などで湿気が外壁にこもると、カビや藻が繁殖しやすくなります。北側の外壁や植栽が近い面、通気性が悪い箇所では黒ずみや緑色の汚れが目立ちやすく、放置すると塗膜の劣化を加速させる要因にもなります。
このように、松本市の気候条件は外壁にとって大きな負担となり、築10年前後から劣化サインが出やすくなるのは自然なことです。そのため、定期的な点検や早めのメンテナンスを心がけることが、建物を長持ちさせる秘訣といえるでしょう。
築10年を超えたら現れやすい外壁劣化サイン
住宅の外壁は新築から10年ほど経過すると、少しずつ劣化のサインが現れ始めます。松本市のように寒暖差が大きく紫外線も強い地域では、このタイミングで明確な不具合が出ることも少なくありません。ここでは、代表的な劣化症状をご紹介します。
✅チョーキング現象
外壁を手で触ると、白い粉のようなものが手に付着する現象を「チョーキング」と呼びます。これは塗膜に含まれる顔料が紫外線や雨風によって分解され、表面に現れている状態です。見た目にはそれほど変化がなくても、防水機能が低下し始めている危険信号であり、再塗装のタイミングを示しています。特に南面や西面など、強い日差しにさらされる部分で起こりやすい症状です。
✅色あせ・ツヤ引け
新築時には鮮やかだった外壁の色が、徐々に薄くなったりツヤを失ったりするのも劣化のサインです。紫外線や風雨によって塗膜が分解されることで色素が変質し、光沢が消えていきます。松本市のように紫外線が強いエリアでは特に進行が早く、美観の低下だけでなく、塗膜そのものの保護力が失われている可能性が高いため注意が必要です。
✅クラック(ひび割れ)
外壁の表面に入るひび割れは「クラック」と呼ばれ、ヘアクラック(髪の毛ほどの細いひび)から構造にまで達する大きなひび割れまでさまざまです。モルタル外壁では、乾燥や地震、寒暖差による膨張収縮でクラックが入りやすくなります。小さなクラックを放置すると、そこから水分が浸入して凍害を招き、外壁材そのものの寿命を縮める原因になります。
✅コーキングの劣化
サイディング外壁に必ず使われているのが、目地部分を埋めるコーキング材です。紫外線や経年劣化によって硬化し、ひび割れや痩せ、剥がれが発生します。コーキングは外壁材同士の隙間を埋める重要な防水部材のため、ここが劣化すると雨水が侵入しやすくなり、雨漏りや内部の木材の腐食につながる危険があります。
✅カビ・藻・苔の発生
北側の外壁や庭木が近い部分、風通しの悪い場所では、湿気がこもりやすくカビや藻、苔が発生します。黒ずみや緑色の汚れが広がると見た目の印象が悪くなるだけでなく、これらの微生物が塗膜や外壁材に根を張ることで、劣化を加速させる要因となります。
劣化を放置するとどうなる?
外壁に劣化のサインが現れても、「まだ大丈夫だろう」と放置してしまう方は少なくありません。しかしその判断が、後々大きな出費や深刻なダメージにつながることがあります。
✅雨漏りや構造体の劣化
外壁のクラックやコーキングの隙間から雨水が侵入すると、断熱材が湿気で機能を失い、木材部分が腐食する可能性があります。さらに被害が進むと、シロアリの発生や内部結露を招き、建物全体の寿命を縮める要因になってしまいます。
✅修繕費用の増大
再塗装の時期を逃すと、外壁材の張り替えや大規模修繕が必要になります。一般的な再塗装が100〜150万円程度で済むのに対し、外壁の張り替えやカバー工法となると200〜300万円以上になることもあります。つまり、劣化を早期に対処することは、大きなコスト削減につながるのです。
✅資産価値の低下
外壁の状態は住宅の第一印象を決める重要な要素です。色あせやカビが目立つ外観は「管理されていない家」と見なされ、売却時や賃貸募集時に不利になります。逆に、定期的にメンテナンスがされている住宅は、資産価値が維持され、入居希望者や購入希望者からの信頼も得やすいのです。
劣化サインごとの対策方法
外壁の劣化サインを見つけたとき、どのように対応するかによって建物の寿命や修繕費用は大きく変わってきます。ここでは、症状ごとの具体的な対策方法をご紹介します。
チョーキング → 再塗装
チョーキング現象は、塗膜が紫外線や雨風で劣化して顔料が粉状に浮き出てくる現象です。放置すると防水機能が低下し、外壁材に直接ダメージが及びます。対策としては再塗装が必須であり、次のメンテナンス周期を延ばすために耐候性の高い塗料を選ぶことがポイントです。
- シリコン塗料:コストと耐久性のバランスが良い
- フッ素塗料:紫外線や雨に強く、15年以上の耐久性
- 無機塗料:最高レベルの耐候性で、長期的に見ればコストパフォーマンスが高い
松本市のように紫外線量が多い地域では、一般的なアクリルやウレタン塗料よりもグレードの高い塗料を選ぶ方が安心です。
色あせ → 高耐久塗料や遮熱塗料
外壁の色あせは、見た目の印象を大きく損なうだけでなく、塗膜の劣化が進んでいる証拠です。再塗装の際には高耐久の塗料を選ぶことで、今後の色あせリスクを減らせます。さらに松本市は夏場の強い日差しで室温が上がりやすいため、遮熱機能を持つ塗料を選ぶと冷房効率も改善され、省エネ効果にもつながります。
クラック(ひび割れ) → 補修+弾性塗料
ひび割れは雨水が浸入する大きなリスク要因です。まずはシーリング材や補修材でしっかりと隙間を埋めることが第一です。そのうえで、ひび割れに追従できる弾性塗料を使うと、外壁の膨張収縮に合わせて塗膜が動き、再発を防ぎやすくなります。特に冬の凍結と融解を繰り返す松本市では、弾性塗料のような柔軟性のある塗膜が適しています。
コーキング劣化 → 打ち替え
コーキングは外壁材のつなぎ目を守る重要な部分です。劣化してひび割れや剥離が進むと、そこから水が浸入して雨漏りの原因になります。対策は「打ち替え」が基本で、古いコーキングを完全に撤去し、新しい耐久性の高いシーリング材に交換します。塗装工事と同時に行うことで、防水性をトータルで高めることが可能です。
カビ・藻 → 洗浄+防カビ・防藻塗料
外壁に黒ずみや緑色の汚れが出ている場合は、まず高圧洗浄やバイオ洗浄でしっかりと除去することが必要です。そのうえで、防カビ・防藻効果を持つ塗料を選ぶことで再発を防止できます。特に北側や庭木が近い部分など湿気がこもりやすい環境では、塗料の防汚機能が劣化防止のカギになります。
外壁を長持ちさせるためのポイント
外壁の劣化サインに対処することは大切ですが、そもそも劣化を最小限に抑える工夫をすることが理想です。以下のポイントを意識することで、住まいをより長持ちさせることができます。
✅3〜5年ごとの定期点検を実施
外壁や屋根は、普段の生活では気づきにくい部分に劣化が進行していることがあります。専門業者による点検を数年おきに行うことで、小さな劣化を早期に発見できます。
✅高耐久塗料を選んで塗り替え周期を延ばす
初期費用は高めでも、フッ素や無機塗料を選べば15〜20年近く外壁を守ることが可能です。長期的には、塗り替え回数を減らしてトータルコストを抑えることにつながります。
✅屋根や雨樋のメンテナンスも同時に行う
外壁だけを塗り替えても、屋根や雨樋が傷んでいれば雨水の影響で外壁に再びダメージが及びます。塗装工事は住宅全体の防水性能を高める絶好の機会なので、外壁と同時にチェックすることが大切です。
✅早めの補修で大規模工事を防ぐ
小さなひび割れやコーキング劣化を見つけたら、すぐに補修を行うことで大規模修繕を回避できます。早めの対処は、費用面でも住宅の寿命という点でもメリットが大きいです。
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まとめ
築10年を過ぎると、外壁は少しずつ劣化のサインを見せ始めます。チョーキングや色あせ、ひび割れ、コーキング劣化、カビや藻の発生は、そのまま放置すると雨漏りや大規模修繕につながる危険な症状です。
早めに点検・補修を行うことで、費用を抑えつつ建物を長持ちさせることができます。松本市で外壁の劣化が気になったら、ぜひ株式会社colorにご相談ください。美観と耐久性を両立した塗装で、安心できる住まいを守ります。